※この記事はFreedom Streetブログから移行・加筆修正したものです。内容や写真は2023年当時の記録に基づいています。
エジプト旅行記 4日目
こんにちは、ねこもちです。
エジプト旅行記、4日目になります。
前回はアスワン観光やナイル川クルーズ船に乗船したところまででした。
3日目の記事はこちら。
今回は、この旅のハイライトのひとつ「アブ・シンベル神殿」と、二重構造で有名な「コム・オンボ神殿」をご紹介します。
【世界遺産】アブ・シンベル神殿
この日は朝4時起き。睡眠不足続きでしたが、なんとか眠れて少し復活。
「いよいよアブ・シンベルに行ける!」とテンションMAXです!
まだ暗いうちにクルーズ船を出発し、車で約3時間の道のり。途中の車窓から砂漠に昇る朝日を眺めました。

砂漠の中を走り抜けて、ついにアブ・シンベルに到着。
ゲートを抜けると、巨大な神殿の背後が現れます。ぐるっと回り込むと…
どーん!

正面にそびえるのは「アブ・シンベル大神殿」
この巨大な神殿は、今からおよそ3200年前。
古代エジプトのファラオ、ラムセス2世が自らの偉業を称えるために建てたものです。
アブ・シンベルには2つの神殿があります。
ひとつはラムセス2世自身のための「大神殿」、もうひとつは王妃ネフェルタリのための「小神殿」。
もともとこの神殿は、今より50メートルほど低い場所にありました。
しかしアスワン・ハイ・ダムの建設によって水没の危機に。
そこでユネスコが中心となり、山をまるごと切り出して現在の場所に移設されました。
よく見ると、ブロック状に切断して移した跡が残っています。
世界中の技術と情熱で守られた遺跡なのです。
ちなみに、この「アブ・シンベル移転プロジェクト」こそが、世界遺産制度が生まれるきっかけになった出来事。まさに“世界遺産の原点”といえる場所なんです。
巨大なラムセス2世像と大神殿内部
正面に立つ4体の巨大な座像はすべてラムセス2世。高さはなんと約20メートル。
奈良の大仏よりも大きいそうです。
左から2番目の像は、紀元前の地震で崩れ落ちたまま。
ユネスコは修復せず、当時の姿をそのまま残しました。壊れていても、威厳はまったく失われていません。
神殿の内部は撮影禁止。
ガイドさんも入ることができないので、外で説明を受けたあと、いよいよ中へ。

入ってすぐの大広間には、8体の巨大な立像が柱のように並び、壁一面にレリーフが彫り込まれています。
混雑の中を進みながら、目に映るすべてが古代の息吹を放っているようで圧倒されます。


小さな部屋の中にもびっしりとレリーフが残っています。

奥へ進むと、4体の神々が並ぶ「至聖所」へ。
ここには年に2回だけ、朝日がまっすぐ差し込む仕掛けがあります。
光が届くのは、太陽神ラー、ラムセス2世、アムン神の3体。そして一番左の「闇の神」だけは、意図的に光が当たらないよう設計されているのです。
古代の建築精度の高さには、ただただ驚かされます。

王妃ネフェルタリの小神殿
大神殿のすぐ隣には、ネフェルタリ王妃のための小神殿があります。
入口の左右に並ぶ6体の像は、中央のネフェルタリを挟むように、ラムセス2世像が両側を固めています。
「王妃を守るために自分の像を置いたのでは?」というガイドさんの話に、思わず「エジプト版・愛の壁」と心の中でつぶやいてしまいました。

内部は大神殿より小ぶりながらも、女神ハトホルをかたどった柱や、美しいレリーフが並び、穏やかな雰囲気に包まれています。

夜には音と光のショーも開かれるそうです。
建築家の悲しい伝説
最後に、ガイドさんが教えてくれた逸話をひとつ。
アブ・シンベル神殿が完成したとき、ラムセス2世の前で建築家がこう言ったそうです。
「もう少し時間があれば、もっといいものを造れたのに」
完璧主義のラムセス2世は激怒。
「この神殿よりすごいものを造るつもりか!」と怒り、建築家をその場で処刑してしまったとか。
美と権力の裏には、いつも人間くさいドラマがあるものですね。
3000年以上前の巨大神殿、今でもその壮大さは健在です。
ここまで来て実際に見ることができたこと、その瞬間を今も忘れられません。
ナイル川クルーズ再開
アブ・シンベル観光を終えたあとは再び車でアスワンへ戻ります。
車内からは蜃気楼が見えました。

↑わかりますか?地平線のあたり、湖があるように見えるんですが、これは蜃気楼で、実際には水はなくて砂漠しかありません。日本ではなかなか見ることのできない光景ですね。
クルーズ船に合流して昼食。
昼過ぎに出航し、ルクソールを目指してナイル川の船旅が始まります!

クルーズ船については、こちらの記事で詳しく解説しています。
コム・オンボ神殿
日没後、クルーズ船が到着したのはコム・オンボ神殿。

ライトアップされた神殿は幻想的で、昼間とは違った雰囲気です。

ここはワニの神「セベク」と、天空神「ホルス」を祀るために建てられた、至聖所が2つある珍しい二重構造の神殿。


壁には、手術用メスや医療器具を描いたレリーフがあり、古代エジプトの高度な知識を物語っています。

さらに隣接する小さな博物館では、実際のワニのミイラを見学できました。

クルーズ船の夜
観光後は船内で夕食。
前日は体調不良で夕食をパスしたので、この日はお腹いっぱい食べられて満足!
エジプト旅行も折り返し地点。明日はエドフ神殿など、さらに見どころが続きます!
この記事は、筆者が実際に訪れた際の体験や現地で得た情報をもとにまとめています。
写真や感想が、これから訪れる方のイメージづくりや旅の計画のヒントになれば幸いです。
関連記事では、エジプトで訪れた遺跡やナイル川クルーズ船についても紹介しています。
5日目:エドフのホルス神殿に続きます。







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